偶数馬番は奇数馬番よりも本当に有利なのか?

前回まで枠番の話をしましたので、今回はその流れで馬番について見てみたいと思います。

長距離レースはコーナーが多いから内枠が有利?

2017.10.09

ダートレースでは枠順による成績の差が著しい

2017.10.04

枠番と回収率の関係

2017.10.03

内有利あるいは外有利という話は上の枠順の記事に譲るとして、馬番特有の話題として最初に「偶数馬番と奇数馬番の成績の違い」について見てみたいと思います。

中央競馬においては、まず奇数馬番の馬が枠入りし、続いて偶数馬番の馬が入り、最後に大外の馬が入るという順番になっています。

この順序の特性上、「枠入り後の待ち時間が長い奇数馬番よりも、待ち時間の少ない偶数馬番の方がストレスが少なく良いスタートができるのではないか」というようなことが言われているわけです。

本当にそうなのかどうかは調べればすぐにわかることですので、さっそく集計してみました。

まずは、全馬を対象にした結果から見てみます。

(対象:2012年10月~2017年9月の障害を除く全レース)

単勝回収率で7%も差が出ましたので、確かに偶数馬番の方が圧倒的に有利なように見えます。

巷で「偶数馬番が有利」と騒がれるのも無理はありません。

ただ勝率では0.4%の差しかなく、この差は人気薄馬が作り上げている可能性は大いにあります。
(仮に単勝20倍の馬の勝率が0.4%違うのであれば、それだけで回収率では8%の差となります)

そこで次に、いつものように単勝2~8番人気に絞って集計を行いました。

競馬の分析にふさわしいデータの選び方

2017.09.08

(対象:2012年10月~2017年9月の障害を除く全レース 単勝2~8番人気のみ)

ご覧の通り回収率の差はグンと縮まりました

よってさきほどの結果の差はやはり人気薄の馬が作り上げたものであると考えられます。

なのである程度人気がある馬については「奇数馬番だから」という理由で買い目から外してしまうのはやや軽率だということですね。

私が定めているルールである「単勝回収率85%以上ならプラス評価、75%未満ならマイナス評価」という基準にも遠く届きませんので、「馬番が偶数か奇数か」という区分けだけでは予想に使うのは難しいというのが私の結論です。

 

次回は「枠入り後の待ち時間が少ない方が良いのであれば、一番最後に枠入りする大外の馬の成績が最もその恩恵を受けるはずではないか?」という仮説から、大外の馬の成績について見てみたいと思います。

【次の記事】

ダートレースの大外枠は黙って買い!?

2017.10.13

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2 件のコメント

  • こんにちは。
    某所でも突っ込まれていましたが、こちらのブログでなされている「データ分析」は非常に「甘い」です。
    全馬を対象にした場合と8番人気以内を対象とした場合の回収率は前者が約7%、後者は約4%で、その差3%に過ぎません。
    仰るような「グンと縮まった」印象は全く受けません。この程度の差は集計期間が変わるだけで変動します。
    さらに、前者では勝率の差が0.4%ですが後者は0.6%とごく僅かではありますが広がっており、複勝率もそれに準じているため、むしろ奇数偶数の差が顕著になっているとも捉えられます。
    ごく僅かであるとはいえ真逆の方向を向いているものを無視するのは正しいとは思いません。

    「甘い」というより、結論ありき、と言った方が近いかもしれません。

    私も馬番の奇数偶数データを調べたことがありますが、有利不利はレース条件によって大きく変わります。
    詳しくは言及しませんが、例えばコース○○、○○○番号、○日、などなど。
    上記は決定的な要素は省きましたし、フェイクも含まれますが、ただ数字を見て判断するのでは芸が無いというか、他の凡百のブログ等と同じで何も分かりませんよ。
    そして、偶数馬番は奇数馬番よりも有利です。

    データ分析というのは、なぜそのような数字になるのかを考えることが必須です。
    真っ当にお金を取れるように頑張ってください。

    • keyさん、コメントありがとうございます。

      >「グンと縮まった」印象は全く受けません。
      これは人によるものなので、keyさんがそういう印象を受けないというのであれば仕方ありませんね。
      私は奇数馬番の回収率が69.6%から78.3%に上がったのを見て、素直に「人気順を絞る影響は大きかった」と感じましたので。
      また人気順を絞っているのは勝率を無視しているというよりは、分析対象の平均回収率を80%にして検証したいというのが一番の理由です。
      そこはこの馬番に関わらずブログ内で一貫性を持たせる必要があると思っています。

      有利不利がレース条件に変わるというのはその通りだと思います。
      なので、私も馬番について偶数・奇数だけの分析で終わるつもりはないですし、だからこそ他の視点からも記事を書いています。
      そして今後もずっとブログを続けるようであれば視点を足していくつもりでいます。
      一方で、単純に偶数・奇数だけの成績を提示することが無駄だとは思っていません。
      そしてそのような大枠のデータから見せていくのが説明する上では理解してもらいやすい順序だと思っていますし、実際そのような大枠のデータの方が求めている人も多くいます。
      さらにその結果から何を見出すかはその人次第というところもあると思っています。

      また、おっしゃるように諸条件で分類するにはそれなりの理由が必要になります。
      分類を細かくするほどデータ総数が少なくなりますので、その分信頼性は薄まりますから。
      それこそ「甘い」分析になってしまいます。

      >「甘い」というより、結論ありき
      >ただ数字を見て判断するのでは芸が無い
      上記2つは真逆の指摘に思えますが、私の場合は仮説を立ててからそれが本当かどうかをデータで検証するという方法をとることが多いので、前者に近いでしょう。
      そういった意味では「なぜそのような数字になるのかを考える」ことすらも後付けになるので危ういと思っています。

      >他の凡百のブログ等と同じで何も分かりませんよ。
      なるほど、このブログのデータ分析が甘いというよりは、たいていのブログのデータ分析は甘いということですね。
      こちらも一介の個人ブログですが、せっかく続けるからには頭ひとつ抜けられるよう地道に精進したいと思います。

      偶数馬番は奇数馬番よりも有利なことは否定しません。
      ただ、私はそれだけはでプラス、マイナス評価をするだけの差を見いだせなかったということです。

      >真っ当にお金を取れるように頑張ってください。
      そもそもこのような記事からお金を取ろうとなどは思わないですが、もし取れるのであればそれを「有用」だと感じる人がいるからでしょう。
      需要に対する供給を行い、それに対する対価をもらうということが「真っ当」でなくて何なんですかね。

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    tainosuke

    競馬歴20年のたいのすけです。 逃げ馬の研究をきっかけにここ数年は「競馬で勝つ」ことを追求し、分析と実践を繰り返しています。 徐々に成績は向上してきていますが、目標とする「完全自動投票でお金が勝手に増えていく」という状態にはまだ達していません。 なるべく多くの情報を発信して、それを受け取った方々から反対に情報をいただく、というのが現在のスタイルです。 ぜひ情報交換していきましょう!