前走着順と回収率の関係についての分析の続きです。
前回は前走着順が良い馬は回収率が低いということを確認できました。
一方で、前走着順が悪い馬についてはそれだけでは狙えないということもわかりました。
今日は、前走着順が悪い馬について、さらにもう1つ条件を加えてみます。
前走着順が悪く、さらに前々走着順も悪い馬が狙い目
これは私自身の経験を踏まえての推測だったのですが、まず前走の成績が悪い馬でも前々走の成績が良ければそれなりに評価をされてしまうのではないかと考えました。
そしてその逆に前走も前々走も成績が悪い馬は嫌われやすいのではないかという推測に至ったのです。
そこで、前走の着順が悪い馬について、さらに前々走の着順を集計してみました。
なお「前走の着順が悪い」という定義をここでは「前走掲示板外(=6着以下)」としています。
そして、前走の着順が悪過ぎても巻き返しが厳しいことが確認できたため、前走10着以内という条件も加えます。
つまり「前走6着~10着」という条件について前々走の成績を見てみます。
結果は以下の通りとなりました。
(対象データ:2015年1月~2020年2月9日の中央競馬全レース 単勝2~8番人気 前走6~10着馬)
結果は概ね予想通りでした。
前走着順が6着~10着の馬のうち、前々走が4着以内と5~10着では回収率が大きく異なります。
つまり、前走着順が悪い(6着~10着)の馬については、前々走も着順が悪いかどうかで投資判断が変わりそうです。
データだけ見ると前々走は5着でも回収率が高くなっていますが、ここは前走と同じく掲示板外である6着以下を着順が悪いと定義し、「前走6着~10着」かつ「前々走6着~10着」をブラス評価としたいと思います。
そこでこの条件でデータを集計してみると、以下の通り高回収率となりました。
(対象データ:2019年1月~2019年2月9日の中央競馬全レース 単勝2~8番人気 前走6~10着かつ前々走6~10着馬)
以上で前走着順が良い馬と悪い馬についての評価ができたことになりますが、もう1つ前回「後日改めて個別に検証します」としていた項目があります。
それは「前走1着馬」についてです。
前走1着馬は「昇級戦」の馬が多いので、検証を見送っていたのでした。
次回は、前走1着馬のうち「投資すべき馬」と「投資すべきでない馬」について調べてみたいと思います。
【次の記事】
なるほど~前走だけではなく、前々走も見るということですね。
おそらく掲示板が5着までだから、6着以下が軽視され易いのでしょう。
昔、強いはずなのにやたらオッズが高い馬がいたのですが、このパターンでした。
馬の格や着差なども見れば、これだけで勝てるぐらい有力な方法かもしれません。
詳しい人によると、6走以上前に同じ距離や同じ場所で好走したことのある馬は妙味があるそうです。
何故なら多くの人は過去5走の馬柱しか見ていないから(人は直近の情報に流され易いから)。
大変ですが、そこまで丁寧に見ると、穴を取れるようになってくるそうです。
結局、他人が見ないようなところまでいかに努力して見るかですね。
通りすがりさん
ありがとうございます。
確かに6走以上前については妙味があるかもしれないですね。
私がデータ分析にメインで使用している「馬王Z」というソフトでも、基本的には5走前までのデータしか扱えないので、さらにもう1苦労する価値はありそうです。
ですが、価値があるとはわかってても、やはりその1苦労は気が重いですね…苦笑
tainosuke様
現在、私も「馬王Z」を使用して回収率データ分析を行っているのですが、「前々走の着順」を調べる方法が分かりません。よろしければお教えいただけないでしょうか?
クランさん、コメントありがとうございます。
前回のコメントに対する記事もまだ書けておらず申し訳ありません。
ちょっと今バタバタしているのですが、落ち着いたら順次回答していこうと思います。
取り急ぎ今回のご質問に対する回答ですが、「前走出走馬T.前走着順」や「前々走出走馬T.確定着順」を使ってみて下さい。
tainosuke様
いつも素早いお返事ありがとうございます。
「前々走出走馬T.確定着順」があることが分かりませんでした。使用すると表示できました。
記事の件ですが、ご自身の予定を優先していただいて、無理せず執筆していただけたら幸いです。
今回は急な質問に素早くご回答いただき、ありがとうございました。
馬王Zはすべての項目を知るだけでも大変ですよね^^;
お役に立てて良かったです。
ご配慮ありがとうございます。
マイペースで時間に余裕があるときにガッと書いていきたいと思います。