偶数馬番は奇数馬番よりも本当に有利なのか?

たいのすけ
2019/4/4 最新データを用いて記事を更新しました

前回まで枠番の話をしましたので、今回はその流れで馬番について見てみたいと思います。

芝コースにおける枠番の評価

2017年10月9日

競馬で枠番による有利不利はあるのか?勝率や回収率を調べた結果

2017年10月3日

 

内有利あるいは外有利という話は上の枠順の記事に譲るとして、馬番特有の話題としてここでは「偶数馬番と奇数馬番に有利不利はあるのか」、また「大外の馬番は有利というのは本当か」という2点について検証してみたいと思います。

中央競馬においては、まず奇数馬番の馬が枠入りし、続いて偶数馬番の馬が入り、最後に大外の馬が入るという順番になっています。

この順序の特性上、「枠入り後の待ち時間が長い奇数馬番よりも、待ち時間の少ない偶数馬番の方がストレスが少なく良いスタートができるのではないか」そして「一番待ち時間の少ない大外の馬はかなり有利なのではないか」というようなことが言われているわけです。

本当にそうなのかどうかは検証すればすぐにわかることですので、さっそく集計してみました。

偶数馬番と奇数馬番に有利不利はあるのか

まずは、偶数馬番と奇数馬番の違いについて確認します。

いつもは単勝2~8番人気を集計対象としていますが、最初に世間で言われている噂を確認するために、対象人気を絞らず全馬を対象にした成績から見てみます。

(対象:2014年4月~2019年3月の障害を除く全レース)

偶数馬番と奇数馬番の回収率の差は確かに出ました。

単勝回収率で6.6%も差が出ましたので、偶数馬番の方がかなり有利なように見えます。

巷で「偶数馬番が有利」と騒がれるのも無理はありません。

ただ勝率では0.2%の差しかなく、この差は人気薄馬が作り上げている可能性は大いにあります。

人気薄薄の馬(=オッズが高い馬)は勝率が少し変わるだけで回収率に大きく影響を与えますから。

たいのすけ
この他に「実力に対してオッズが過大評価されている」ような場合にも回収率は下がりますが、今回のケースでは奇数馬番が過大評価される理由が見つからないのでそのケースは考えにくいと思います。

 

そこで次に、いつものように単勝2~8番人気に絞って集計を行った結果を掲載します。

(対象:2014年4月~2019年3月の障害を除く全レース 単勝2~8番人気のみ)

ご覧の通り回収率の差はグンと縮まりました

よってさきほどの結果の差はやはり人気薄の馬が作り上げたものであると考えられます。

なのである程度人気がある馬については「奇数馬番だから」という理由で買い目から外してしまうのはやや軽率だということですね。

私が定めている目安である「単勝回収率85%以上ならプラス評価、75%未満ならマイナス評価」という基準にも遠く届きませんので、「馬番が偶数か奇数か」という区分けだけでは予想に使うのは難しいというのが私の結論です。

大外の馬番が有利というのは本当か

次に「枠入り後の待ち時間が少ない方が良いのであれば、一番最後に枠入りする大外の馬の成績が最もその恩恵を受けるはずではないか?」という仮説から、大外の馬の成績について見てみます。

(対象:2014年4月~2019年3月の障害を除く全レース 単勝2~8番人気のみ)

※大外は「出走頭数=馬番」という条件で検索しています。

さて、ご覧のように大外とそれ以外では回収率はほとんどん差がありませんでした

最初にこの記事を書いた2018年10月にはまだもう少し差があったのですが、今では大外は「優位とは言えない」状況になりました。

 

せっかくなのでさらに芝とダートに分けて調べてみました。

もともと芝は内枠有利、ダートは外枠有利という事情があるので、その影響も大きそうですからね。

以下、その結果です。

①芝

②ダート

ご覧の通りダートコースの方が大外の成績は良いことがわかりました

プラス評価の目安である単勝回収率85%にはギリギリ届きませんが、むしろ回収率が高くなりにくい複勝でその水準に届いており、これだけ見ればダート大外枠はプラス評価としても良さそうにも見えます。

 

ここで私は「おや?」と頭をひねりました。

以前に枠番についての分析記事で「ダートの8枠は必ずしも成績がよいわけではない」という点について書きましたが、今回大外枠の成績がこれだけ良いのはその内容と矛盾するからです。

競馬で枠番による有利不利はあるのか?勝率や回収率を調べた結果

2017年10月3日

この状況から「ひょっとすると8枠の中でも大外とそれ以外では回収率がだいぶ異なるのではないか?」と考えたわけです。

そこで8枠だけに絞って大外とそれ以外の成績を調べてみると、まさにその通りでした。

(対象:2014年4月~2019年3月のダートレース 単勝2~8番人気、8枠のみ)

同じ8枠内でも大外かそうでないかで、単勝・複勝ともに大きく回収率に差が出ています

勝率に0.1%しか差がないのが気になりますが、複勝回収率で2.4%も差が開いているところから私は信頼に足るデータだと思います。

そごで、枠順の記事で行っていた「8枠」についての分析は、「大外馬番」として行った方がより良いデータを得られるのではないかと思い、再度調べてみました。

例えば、8枠が苦手な長距離戦(1800m超)を、馬番大外で集計してみると以下の通りとなりました。

(対象:2014年4月~2019年3月の1800m以下のダートレース 単勝2~8番人気、大外馬番のみ)

これで単勝回収率85%に届きました。

さらに外枠が得意な「芝スタートのコース」という条件も追加してみます。
(対象:2014年4月~2019年3月の1800m以下のダートレース 芝スタート限定 単勝2~8番人気の大外馬番のみ)

ご覧の通り、これだけで単勝回収率は100%を超えます。

前回の枠番も含めどの条件を指数計算に採用するかに悩むところですが、私はこの最後のケースを用いることにしたいと思います。

なお、同じ馬に対して「枠番でプラス評価をしてさらに大外馬番でもプラス評価をする」ようなことは避けて下さいね。

内容がほぼ重複するので「同じ項目で高く評価しすぎ」という事態に陥ってしまいますので。

 

以上、馬番の奇数・偶数、そしてダート大外の数字についてお伝えいたしました。

ご参考にしていただければと思います。

 

次回は読者限定記事としてさらに馬番で使えるルールを考えてみたいと思います。

【次の記事】

すべての馬番の勝率や回収率から買うべき馬番を考える

2017年10月16日

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2 件のコメント

  • こんにちは。
    某所でも突っ込まれていましたが、こちらのブログでなされている「データ分析」は非常に「甘い」です。
    全馬を対象にした場合と8番人気以内を対象とした場合の回収率は前者が約7%、後者は約4%で、その差3%に過ぎません。
    仰るような「グンと縮まった」印象は全く受けません。この程度の差は集計期間が変わるだけで変動します。
    さらに、前者では勝率の差が0.4%ですが後者は0.6%とごく僅かではありますが広がっており、複勝率もそれに準じているため、むしろ奇数偶数の差が顕著になっているとも捉えられます。
    ごく僅かであるとはいえ真逆の方向を向いているものを無視するのは正しいとは思いません。

    「甘い」というより、結論ありき、と言った方が近いかもしれません。

    私も馬番の奇数偶数データを調べたことがありますが、有利不利はレース条件によって大きく変わります。
    詳しくは言及しませんが、例えばコース○○、○○○番号、○日、などなど。
    上記は決定的な要素は省きましたし、フェイクも含まれますが、ただ数字を見て判断するのでは芸が無いというか、他の凡百のブログ等と同じで何も分かりませんよ。
    そして、偶数馬番は奇数馬番よりも有利です。

    データ分析というのは、なぜそのような数字になるのかを考えることが必須です。
    真っ当にお金を取れるように頑張ってください。

    • keyさん、コメントありがとうございます。

      >「グンと縮まった」印象は全く受けません。
      これは人によるものなので、keyさんがそういう印象を受けないというのであれば仕方ありませんね。
      私は奇数馬番の回収率が69.6%から78.3%に上がったのを見て、素直に「人気順を絞る影響は大きかった」と感じましたので。
      また人気順を絞っているのは勝率を無視しているというよりは、分析対象の平均回収率を80%にして検証したいというのが一番の理由です。
      そこはこの馬番に関わらずブログ内で一貫性を持たせる必要があると思っています。

      有利不利がレース条件に変わるというのはその通りだと思います。
      なので、私も馬番について偶数・奇数だけの分析で終わるつもりはないですし、だからこそ他の視点からも記事を書いています。
      そして今後もずっとブログを続けるようであれば視点を足していくつもりでいます。
      一方で、単純に偶数・奇数だけの成績を提示することが無駄だとは思っていません。
      そしてそのような大枠のデータから見せていくのが説明する上では理解してもらいやすい順序だと思っていますし、実際そのような大枠のデータの方が求めている人も多くいます。
      さらにその結果から何を見出すかはその人次第というところもあると思っています。

      また、おっしゃるように諸条件で分類するにはそれなりの理由が必要になります。
      分類を細かくするほどデータ総数が少なくなりますので、その分信頼性は薄まりますから。
      それこそ「甘い」分析になってしまいます。

      >「甘い」というより、結論ありき
      >ただ数字を見て判断するのでは芸が無い
      上記2つは真逆の指摘に思えますが、私の場合は仮説を立ててからそれが本当かどうかをデータで検証するという方法をとることが多いので、前者に近いでしょう。
      そういった意味では「なぜそのような数字になるのかを考える」ことすらも後付けになるので危ういと思っています。

      >他の凡百のブログ等と同じで何も分かりませんよ。
      なるほど、このブログのデータ分析が甘いというよりは、たいていのブログのデータ分析は甘いということですね。
      こちらも一介の個人ブログですが、せっかく続けるからには頭ひとつ抜けられるよう地道に精進したいと思います。

      偶数馬番は奇数馬番よりも有利なことは否定しません。
      ただ、私はそれだけはでプラス、マイナス評価をするだけの差を見いだせなかったということです。

      >真っ当にお金を取れるように頑張ってください。
      そもそもこのような記事からお金を取ろうとなどは思わないですが、もし取れるのであればそれを「有用」だと感じる人がいるからでしょう。
      需要に対する供給を行い、それに対する対価をもらうということが「真っ当」でなくて何なんですかね。

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    tainosuke

    競馬歴20年のたいのすけです。 逃げ馬の研究をきっかけにここ数年は「競馬で勝つ」ことを追求し、分析と実践を繰り返しています。 徐々に成績は向上してきていますが、目標とする「完全自動投票でお金が勝手に増えていく」という状態にはまだ達していません。 なるべく多くの情報を発信して、それを受け取った方々から反対に情報をいただく、というのが現在のスタイルです。 ぜひ情報交換していきましょう!