前回は「偶数・奇数の馬番についての成績」について見てみました。
その結果偶数馬番が有利だという傾向は見られるものの、人気馬に絞ると決定的な差は出ませんでした。
今回は「後から枠入りする馬が待ち時間が少ないから有利なのであれば、大外枠に入る馬が最も有利なのではないか」という仮説について検証してみたいと思います。
なお、念のため以下に使う用語の整理をしておきますが、「大外枠」というのは一番外の「枠番」を指すのではなく、一番外の「馬番」のことを示します。
16頭立てのレースであれば16番、10頭立てであれば10番のことを意味しますので誤解なきようお願いします。
さて、では大外枠の馬とそれ以外の馬に分けて集計した結果を見てみましょう。
(対象:2012年10月~2017年9月の障害を除く全レース 単勝2~8番人気のみ 馬番=出走頭数となる馬)
おお、確かに差が出ますね。
単勝回収率も私のプラス評価の基準である85%にギリギリ乗せていることから「大外枠は有利」と言い切ることもできそうです。
ただし、この結果は「最後に枠入りするので待ち時間が少ない」という要因の他に、以前に見た「ダートレースは外枠有利」という点を強く受けている可能性があります。
そこで、上の集計を芝とダートに分けて行ってみたところ、以下の通りになりました。
①芝
②ダート
芝とダートで大きく結果が分かれましたね。
もともと芝はどちらかというと内有利な傾向がありますので、大外枠に待ち時間の少なさというメリットがあったとしても、外枠による距離ロスの方が大きいのかもしれません。
一方ダートはそもそも外枠の成績が良いですから大外枠が圧倒的に成績が良いのも頷けます。
結局、最後に枠入りすることによる待ち時間の少なさの効果はよくわかりませんが、「ダートレースでは大外枠の馬の成績が圧倒的に良い」ということは確認できました。
これだけでも馬券購入の参考にはなると思いますので、ぜひ覚えておいてください。
次回は「結局どの馬番が買いなのか」を知るために全ての馬番についての成績を見てみたいと思います。
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