前回までに単勝人気ごとの回収率を見てきましたが、今回はそれを元に私が過去データ分析をする際のルールをお伝えします。
まず、今一度単勝人気ごとの成績を見てみます。
(対象データ:2015年2月10日~2020年2月9日の障害を除くJRA全レース)
以前も確認した通り、13番人気以降でより顕著に回収率が低くなっています。
また、その手前でも単勝回収率では8番人気、複勝回収率では9番人気の前後で1つの断層がありそうです。
よって回収率が低いデータを嫌うなら、8or9番人気以降は避けた方が良さそうですね。
そして私が単勝回収率の分析をする際には、平均値が80%であることを前提に「こういう条件は85%になるから〇」「この条件だと75%になるから×」などプラスにもマイナスにも対称的に評価を加えています。
つまり、平均母集団の回収率は80%に近い方が都合がよいわけです。
例えば、性別(牡馬 or 牝馬)ごとの回収率は、単勝も複勝も牡馬が約75%、牝馬が約70%となりますが、これはいずれも80%を大きく割った数字であり、どう評価していいのかよくわかりません。
牡馬、牝馬ともに平均値が80%にならないのは前回お話しした通りの理由ですので、牝馬の回収率が低い理由も「牝馬は人気薄馬の割合が多いから」という可能性もあり得ます。
いずれにせよ、牡馬と牝馬の回収率がともに80%に遠く届いていないということは、人気薄の馬が分析結果に大きく影響を与えてしまっていることになります。
ただ、私は単純明快に「80%を上回ってるから良い条件」「80%を下回っているから悪い条件」というような判断をしたいわけです。
そのため、私のデータ分析は単勝8番人気以内に絞って行っています。
単勝8番人気以内であれば回収率はおおよそ80%ですから、私の前提は満たされます。
そしてもう1つ、私は単勝1番人気を分析対象から省くことにしています。
単勝1番人気の馬は単勝回収率が77.6%と低めなわりに複勝回収率は83.2%と良い結果を残しています。
つまり単勝と複勝では方向は逆であるもののそれぞれ80%からの乖離が明確に出ているため、私はデータ分析には向かないと判断したのです。
以上まとめると、私のデータ分析対象は単勝2~8番人気馬です。
(※注 前述の通り2020年6月以降は単勝2~7番人気を対象としています)
この範囲に絞ることで、以下の通り回収率を単勝も複勝もほぼ80%にできます。(データ期間:2015年2月10日~2020年2月9日)
このような絞り方をすることで、分析の判断がラクになりますし、実際に狙う馬券もこの範囲が中心ですので実用的なデータ分析ができると思っています。
もちろん人によって対象データの絞り方に違いはあると思いますが、私はこうすることで他の競馬ファンとの差別化を図っています。
私のデータは2~8番人気に強いということを頭の片隅に置いておいていただければと思います。
【オススメ記事】
データーの分析に1番人気は向かないということで除外していますが、単勝回収率77.6%は納得の数字ですよね。複勝回収率が
83.2%と高い数字になる理由分かりませんか?複勝の配当は当たり馬券を3分の1にするからですよ。3頭の内穴馬が1頭でも入ってくると穴馬の高い配当の恩恵を3分の1もらえるからです。従って2番人気も単勝回収率より高い数字になってますよね。
従って、当然1番人気は分析対象にいれるべきです。
穴馬の配当の恩恵を受けるのは何番人気でも同じですよね。なぜ3番人気以降ではその傾向が見られないのでしょう。