今回の記事では前走からの距離短縮や距離延長、すなわち前走レースと比べて短い距離あるいは長い距離に出走した馬がどのような回収率になっているのかを見てみたいと思います。
距離短縮によるメリットは走る距離が短くなりスタミナの影響が少なくなること、一方距離延長によるメリットはペースが緩くなる分だけスピードの要求水準が下がることだと考えられます。
逆に言えば、距離短縮ではペースが速くなるので付いて行きづらくなるでしょうし、距離延長ではよりスタミナが要求されることになります。
それではどちらの影響の方が強いのでしょうか。
さっそくデータを見てみましょう。
対象データは過去5年(2013年4月~2018年3月)の中央競馬全レース、単勝2~8番人気です。
なぜ単勝2~8番人気に絞っているかについてはこちらの記事をご覧ください。
距離短縮、同距離、距離延長で集計したところ以下の結果となりました。
ご覧の通り、距離短縮、同距離、距離延長でほとんど成績に差はありませんでした。
強いて言うならば距離延長の勝率や複勝率が低いので、距離が伸びる方がマイナスの影響が大きいと考えらるかもしれません。
ただし、それもオッズに織り込まれていて回収率としてはほとんど差がないという状況になっています。
単純に距離短縮あるいは距離延長だけでは狙えないことがわかったので、次はもう少し分類を細かくしてみてみます。
分類を細かくする際には私はまず芝とダートに分けることが多いですが、今回も芝・ダート別に見てみましょう。
結果はこのようになりました。
①芝
②ダート
芝とダートに分けても明確な差は見当たりませんでした。
ダートの距離延長は回収率がやや低いのですが、決定的なマイナス評価ポイントとするには少し足りません(私は単勝回収率75%未満を1つの目安にしています)。
よって距離短縮・距離延長でプラス評価やマイナス評価をするポイントを見つれるためにはさらに別の分類が必要となります。
そこで私は今走の距離によって分類することにしました。
例えば同じ200mの距離短縮でも今走が1200mなのと今走が2400mではその影響度合いは大きく異なりますよね。
よって今走の距離が短い方が距離短縮・距離延長による成績への影響が大きいのではないかと考えたのです。
そこで次回はメルマガ読者限定ページで距離別に距離短縮・距離延長の成績を見てみたいと思います。
【次の記事】
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