前回まで馬体重と回収率の関係を見てきました。
その結果、私は以下の評価をすることにしました。
- ダートの440kg以下はマイナス評価
- ダートの521kg以上はプラス評価
- 芝はプラス評価もマイナス評価もしない
しかし、前回の最後でも触れましたが、実際にはレース当日の馬体重を確認できない方も多いのではないかと思います。
かくいう私も朝一に有料予想配信をしている関係で、当日馬体重を予想に使用できないというのが実情です。
(厳密には自分の馬券には使用できるのですが、有料予想配信している手前もあり、あまり使用していません)
そこで代わりに利用できるのではないかと考えられるのが前走馬体重です。
というのも、馬の体重なんて変わってもレースごとにせいぜい20kgで、ほとんどの馬の変化はプラスマイナス数kg以内なので、その馬を評価するのに当日の馬体重だろうが前走の馬体重だろうが大きくは変わらないだろうと思うからです。
まぁ、変わるか変わらないかはデータを調べてみればわかることなので、さっそく前走馬体重と回収率の関係を調べてみたいと思います。
今回は初めから芝・ダートに分けて確認します。
前回同様、対象データは「2016年6月~2021年5月の障害レースを除くレース 単勝2~7番人気のみ」ですが、今回はさらに「前走馬体重が存在する馬」という条件が加わります。
1.芝
2.ダート
前回「当日馬体重」で定めた評価基準が今回も当てはまるかどうか、1つずつ検証してみたいと思います。
①ダートの440kg以下はマイナス評価
ダートの表を見ると410kg以下の前走馬体重であれば問答無用で消しで良いレベルですが、411~440kgの範囲については回収率が75%を超えており、本来であればマイナス評価はしない水準です。
しかし、出現率の観点ではより信頼性のおける「複勝回収率」がかなり低いことや、そもそも前回記事で(当日)馬体重では440kgの評価が低かったことを考えると、私は440kg以下の前走馬体重をマイナス評価として良いと考えます。
(意見の分かれるところだと思いますので、読者それぞれの判断で評価してもらえればと思います)
②ダートの521kg以上はプラス評価
521kgついては今回も回収率が高くなっていますね。よっダートレースでは走馬体重521kgをプラス評価したいと思います。
③芝はプラス評価もマイナス評価もしない
当日馬体重でプラス評価もマイナス評価も見いだせなかった芝レースについては前走馬体重でもやはりこれといった特徴は見つけられませんでした。よって評価はしません。
以上をまとめると、私の前走馬体重の評価は以下の通りとなります。
- ダートの440kg以下はマイナス評価
- ダートの521kg以上はプラス評価
- 芝はプラス評価もマイナス評価もしない
ダートについて上記基準で集計した結果も載せておきます。
以上、この記事を書くにあたって推測した通り、当日馬体重と前走馬体重は似たような傾向を持ち、当日馬体重と同じ評価ルールを採用できました。
特にリアルタイムで馬体重を確認できないような人はご参考にしてもらたらと思います。
次回はこの馬体重の評価をこれまでの「性別」「馬齢」「キャリア」「枠番」「馬番」のデータと組み合わせて総合的な回収率を見てみたいと思います。
なお、私は様々なデータについて上記のようなプラス・マイナス評価を組み合わせて計算式を作り、中央競馬全出走馬の期待回収率を計算しています。
メインレースではその期待回収率をレジまぐで公開していますので、予想に利用してみたい場合はこちらをご参照ください。