今回はキャリア(出走回数)と回収率の関係について見てみたいと思います。
あるレースにキャリア2戦目の馬とキャリア5戦目の馬が出走していた場合、馬券的にはそのどちらに期待が持てるでしょうか。
出走回数が少なくてフレッシュな馬の方を選ぶのが良いのか、それとも多くのレースを使って経験豊かな馬の方が期待値が高いのか、あるいはそこに因果関係はないのか。
ひとまず単純に過去の出走回数で集計したところ、以下の通りとなりました。
(2016年4月~2021年3月の障害を除く全レース 単勝2~7番人気のみ)
キャリア0はいわゆる初出走馬です。
31戦以上の馬は少ないので1つにまとめました。
縦長のデータで見にくくなってしまいましたが、以下私が気になった点を挙げます。
キャリア1戦以下馬は複勝回収率が低い
キャリア1戦以下馬、つまり今回が初戦や2走目の馬は、複勝回収率がやや低いです。
複勝率そのものも低いですから、過剰に人気しているというわけではなく、的中率・回収率ともに狙うのは避けたくなります。
私はこの理由について、初出走馬や新馬戦で勝てなかった馬が未勝利戦に出走する影響が大きいと考えており、すでに何戦かを経験している馬と初戦・2戦目の馬ではさすがに経験馬の方に軍配が上がるのでないかと推測しています。
キャリア26戦以上の馬は成績が悪い
キャリア2戦以上馬についてはほとんど特徴がありません。
キャリア2~7戦あたりは単勝回収率が80%を超える箇所も多く、何となく優位なのかなという気がしないでもないですが、複勝回収率が高いわけでもなく、プラス材料とみなすほどではないと考えています。
特徴があるとすれば、26戦あたりから勝率も回収率も安定して低くなっている点です。
さすがに生涯で25戦もすれば競走馬としては限界であることが多いのかもしれませんね。
しかし、これだけの情報ではほとんど馬券には活用できませんので、次はもう少し細かく見ていきたいと思います。
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