
前回の単勝人気順の成績を利用して、今回は「なぜ全馬の単勝を均等買いしたときの回収率が80%にならないのか」という時々ある質問にお答えします。
ご存知の通り、単勝馬券を買った際にはその購入額の20%をJRAに持っていかれるため、期待できる回収率は平均80%となります。
しかし、データ分析ソフトでも単勝馬券の回収率の分析をする際に、何も条件を指定しないと(すなわち全馬の単勝を購入すると)、計算結果は80%を大きく割ります。
例えば2015年2月10日~2020年2月9日の5年間で出走全馬(障害を除く)を対象に単勝回収率を調べると、72.5%となります。
単勝の控除率は20%ですから期待値は80%となるはずなのに、この結果は80%を大きく下回りますが、なぜでしょうか?
これは全馬の単勝馬券を同じ金額だけ買う想定になっているからです。
もう一度前回の単勝人気別成績を見てみましょう。

前回もお伝えした通り、単勝13番人気以降は回収率が大きく下がります。
このゾーンを上位人気と同じ金額だけ買ってしまっていては、平均値は大きく下がってしまいますよね。
実際のレースでは上位人気馬ほど多く買われるので、その比率に合わせて購入するときちんと80%に近づきます。
具体的に見てみましょう。
先ほどの表から対象馬券を単勝のみに絞り、支持率の情報を追加してみます。

単勝支持率②の項目が、各単勝人気の馬券が実際に買われている比率を表します。
実際には単勝1番人気の馬が30%以上買われ、単勝12番人気の馬は1%程度しか買われていないのがわかります。
この比率に応じて馬券を購入した場合、それぞれの人気の回収率が全体に占める割合は上位人気ほど高くなりますが、それを計算したのが「①×②」の項目です。
合計すると79.8%となり、ほぼ期待値の80%になることがわかります。
このことからも「大穴馬は買うにしてもほどほどに」ということが言えると思います。
以上、前回記事の補足としてよくある質問に答えてみました。
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