いよいよ今週から秋のG1戦線がスタート。
2018/9/30(日)はスプリンターズSです。
春のG1で比較的好評だった全馬の評価点の好評ですが、秋のG1でもやりたいと思います。
ただ、春のG1の際に読者からいただいたご意見などを踏まえ、秋のG1については評価点の内訳についての表示内容を変えます。
全馬評価点の内訳の表示内容変更について
春のG1では、これまでにこのブログで記事として回収率を検証した10項目(性別、馬齢、キャリア、枠番など)について個別に評価点を開示し、ブログで検証記事を書いていな項目については「その他」としてまとめていました。
【参考:宝塚記念時の全馬評価点】
しかし、全部で60項目近くもあるデータの中から検証済み10項目のみを開示すると、どうしても「その他」の項目の割合が多くなってしまい、内訳として参考になるものが少ない状況になってしまっていました。
そこで、秋のG1シリーズでは未公開項目を含めて私が計算に使用している約60項目を10種類に分けて公開することにしました。
実際に見てもらうのが手っ取り早いと思うので、まずはスプリンターズSの全馬評点をご覧ください。
各分類について簡単に説明します。
馬王Zの予想タイム指数など各ソフトの指数値の評価。
テンの速さ、出遅れ率など位置取りに関する評価。
枠番、馬番などもここに含む。
着順、人気、上がりタイムなど、近走の内容に関する評価。
クラス変動、芝・ダート変更、距離増減、乗り替わりなど前走からの変化に対する評価。
体型、蹄の大きさなど馬体に関する内容についての評価。
馬体重もここに含む。
騎手、調教師、馬主など、人についての評価。
距離適性、馬場適性などそのレースへの適性に関する評価。
調教内容や仕上がり具合など調教についての評価。
輸送に関する評価もここに分類。
前走からの間隔や前回休養後出走回数など、レースへの臨戦過程についての評価。
キャリア(総出走回数)もここに分類。
種牡馬など血統に関する評価。
このような形で分類することによって、読者それぞれの予想に活かしやすくなったと思います。
例えば、あなたが現在利用していないような分類がこの中にあるのであればその部分だけご自身の予想に加えてもらうことも可能ですし、あるいは血統についてのあなたの見解が私の得点と異なるのであればそこだけを修正することもできます。
少なくとも春のG1の時のような「その他」が多くの割合を占めていた状況と比べれば活用はしやすいはずです。
では、改めてスプリンターズSの評価点について言及していきます。
スプリンターズSの全馬評価点
評価表を再掲します。
指数値のトップはワンスインナムーンとナックビーナスで、それぞれ6点です。
高得点の要因ですが、まずどちらも「調教」が高評価です。
この他、ワンスインナムーンは「位置取り」にて高得点、ナックビーナスは各ソフトの「指数」で高得点を得ています。
一方、1番人気のファインニードルは特に目立つような加減点はなく平凡な数字。
もちろん減点されているわけではないので好走する可能性は十分にあるものの、狙うならワンスインナムーンやナックビーナスからの方がよいというのが評価点から見た結論です。
なお、合計点ごとのシミュレーション結果は以下の通りとなっていますので、各馬の評価の際にご参考にして下さい。
(データ期間:2013年10月~2018年9月、現在の得点付けルールで評価を行った場合の成績を試算)
初めてご覧になる方に説明をしておくと、このブログでは「回収率が少しずつ良い条件を組み合わせれば、総合的に回収率が高い馬を発見できる」という考えのもと、様々な項目について回収率を調べて加点減点ルールを決め、その評価を組み合わせて総合評価をしています。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
では、年末まで続くG1戦線、楽しみましょう。
tainosuke様
お忙しい中での記事更新ありがとうございます。楽しく読ませていただきました。
1つ質問があるのですが、評価項目の「馬体」に含まれる蹄の大きさは馬王Zで抽出できるのでしょうか?
クランさん
返信がだいぶ遅くなり申し訳ありません。
蹄の大きさについては馬王Zでは抽出できません。
私はJRDBのデータを使用しています。
ただ、今週計算式の見直しを行った結果、
蹄の大きさなどいくつかの項目については以前よりも効果が薄まったため、
いったん除外することにしました。
また違う角度で有効なルールが発見できれば再度利用することもあるかと思います。
tainosuke様
お忙しい中でのお返事ありがとうございます。
JRAVANデータラボ以外にもJRDBというものがあったのですね。調べてみると外厩情報もあって面白そうでした。
最近の芝の中距離はノーザンファームの独壇場な感じがするので、天栄やしがらきなどの外厩帰りの馬などの成績も調べてみたいですね。
はい、外厩データは現在使用しているツールでは自動ダウロードできないのですが、自力で取得機能を作ってでも分析したいと思っています。
外厩のデータは今のところ一般には出回っていないので、データとしてはかなり有効そうですよね。
私は情報を取得することが難しそうなので、とりあえずは芝の中距離のノーザン・社台系は注意する感じでいきたいと思っています。
今回はお忙しい中、質問に答えていただきありがとうございました。
これからも、tainosuke様の記事を楽しみにしております。