今回お伝えする内容はタイトルの通りです。笑
これまで前走着順については複数の視点から分析を行い、買うべき馬と買うべきでない馬についてルールを定めることに成功しました。
過去記事を読んでいない方はぜひこちら↓の記事から順番に読んでください。
今回は「前走着順と前走着差の関係について」見てみたいと思います。
前走わずかな差で負けたのに着順が悪い馬は回収率が高いか?
調べるに至ったきっかけはメルマガ読者からの質問でした。
「前走わずかな差しかなかったのに着順が悪い馬の回収率は高いのではないかと思うのですが、どうでしょうか?」
確かに競馬ファンの多くは前走の着順を意識しますから、レース内容の割に着順の悪い馬は過小評価されている可能性があります。
さっそく調べてみました。
「前走わずかな差」ということですから、勝ち馬との差は0.0秒かあるいは離れてもせいぜい0.1秒というところまででしょう。
ということで、0.0秒差、0.1秒差について前走着順ごとに集計したのが以下の表です。
(対象は2014年5月~2019年4月の障害を除く中央競馬全レース 2~8番人気のみ)
前走0.0秒差
前走0.1秒差
まずは、前走0.0秒差について。
前走2着馬は平凡な成績ですが、前走3着以降になると単勝回収率が跳ね上がります。
これは、前走3着以降でも前走2着馬と勝率が見劣りしないところから推測すると、前走着差なしの馬は2着でも3着以降でも実力は変わらないけれど、馬券では3着以降の方が過小評価されているためではないかと考えらます。
一方で前走0.1秒差については2着馬も3着馬も回収率が低いですが、こちらは勝率の差を見る限り普通に実力差があるのではないかと考えられます。それゆえに狙い目とはならなそうです。
また、前走2着・3着の馬はもともとマイナス評価をしていますので、ここでは改めて特にマイナス評価は行いません。
以上より、「前走着差が0.0秒で3着以降に敗れた馬はプラス評価」としたいところなのですが、私はこの評価ルールを採用していません。
というのも、私が自身で定めている採用基準を満たさないためです。
確かに「回収率が85%以上」という目安は満たしているのですが、今回のデータは私の基準では「たまたま回収率がよく見えるだけかもしれない」という部類に入ってしまいます。
「たまたまかもしれない」データを入れて全体の評価を行ってしまうと、最終的に馬券を買う際にも過大評価(あるいは過小評価)してしまうことになりますので、可能な限りそのリスクは排除する必要があります。
よってこのルールの採用は見送ることにしました。
もちろん人によってルールの採用基準はマチマチだと思いますし、今回の検証結果が有効だと判断してご利用ただいても構いません。
ただ、少なくとも自分自身で「ルールとして採用しても問題ない」と思える基準を持って使用データをふるいにかけていかないと、精度の荒い予想につながってしまいますのでご注意ください。
なお、私の採用基準については細かい説明が必要となるのでここでは省略しますが、重要なお話なのでいずれ詳しくご説明したいと思います。
ちなみに、私は今回の点以外にも前走着順と前走着差の関係は色々と検証を行ったのですが、有効なものは見当たりませんでした。
もし何か有効なデータを見つけたら、ぜひコメントやメールで教えて下さい^^
【こちらの分析記事もぜひご覧ください】
前走だけではなく、前々走も調べるというのはどうでしょうか?
たしか着順の時も前々走まで調べるとよいデータが出ていましたよね。
それと前走と今回の条件が同じかどうかも大事だと思います。
違う距離・コース・馬場状態なら悪い内容でも度外視可能だし、ほぼ同じだったら再現性のある大事なデータ。
そのあたりも加味すると精度の高いデータを得られそうです。
通りすがりさん
コメントありがとうございます^^
>前走だけではなく、前々走も調べるというのはどうでしょうか?
前走着差と前々走着差の関係も調べてみましたが、特に有益なデータは見出せませんでした。
>それと前走と今回の条件が同じかどうかも大事だと思います。
>違う距離・コース・馬場状態なら悪い内容でも度外視可能だし、ほぼ同じだったら再現性のある大事なデータ。
前走と条件が同じかどうかはおっしゃる通り大事な内容だと思います。
ただ、それらは着差とは別に分析をしてみた方が焦点がはっきりしそうですね。
前走距離適性やコース適性が合わなかった馬、あるいは前走が重・不良馬場で今走が良馬場などのケースを調べるのはとても意味があると思いますし、
今走の距離適性などを馬券購入の判断に利用するのも有効です(そして私は実際に検証もしています)。
このコメントを読んだ読者にはぜひ調べてみてほしいと思います。
貴重なコメントありがとうございました。