今日は単勝多点買いについての考察です。
単勝というと何となく1点で買うものというイメージを持つ人は多いですし、また多点買いを行うと必ずハズレ馬券も購入することになるのでそれを嫌う人もいます。
ですが、単勝多点買いは非常に理にかなった馬券の買い方なので、今日は簡単な例を挙げて理論的に説明したいと思います。
3頭のレースで1頭が絶対に来ないと知っていたら?
例として3頭立てのレースを考えてみます。
ここでは便宜上、控除率(=胴元の取り分)はないものとします。
すなわち、馬券の期待回収率は100%です。
この3頭の馬A、B、Cは同程度の実力を持っていると見られており、オッズはちょうどきれいに3つに割れています。
つまり単勝オッズはA~Cまでどの馬も3倍となっています。
さて、ここであなたはある筋から特別な情報を仕入れ、Aの馬が絶対に1着になることはないことを知っていたとします。
つまり勝ち馬はB、Cのいずれかであることがわかっています。
世の中の競馬ファンはこの事実を知らないのでオッズは変わらず全馬3倍です。
この場合、BとCのどちらに投資しても50%の確率で3倍の払戻が得られますから、期待回収率は150%です。
さて、あなたはこのレース、どのように賭けますか?
多点買いは的中率を上げる効果がある
先ほどの問題の正解は「全財産をありったけ、BとCに均等に賭ける」です。笑
BとCのいずれか一方だけに賭けた場合は50%の確率で外れますから、回収率が150%とわかっていても全財産を賭けるわけにはいきません。
一方で、BとCの両方に賭ける場合は、確かにどちらかは外れることになりますが、期待回収率は「投資額の半分が3倍になる」のでやはり50%×3=150%です。
BとCの片方に賭ける場合と比べて回収率は変わらないのですが、注目すべきは的中率です。
BとCの両方に賭ければ必ずどちらかが的中するので、的中率は100%です。
これならば有り金を全部投資できます。
つまりこのケースの場合は2点買いの方が圧倒的に資金効率が良いのです。
今後同じようなレースが他にもあるならば、全額を転がして1.5倍ずつ資金を増やしていけます。
さて、今回は極端な例を示しましたが、一般的に期待回収率が100%を超える買い目が複数ある場合は、多点買いを行うことで的中率を高めることができます。
以前に以下の記事で「回収率が100%を超えているならば的中率は高い方が良い」ということを書きましたが、そこにも通じる考え方です。
回収率が100%を超えるようになったらぜひ的中率も意識してみて下さいね。
なお、今回は単勝の多点買いの例でしたが、これは他の券種にも言えることです。
馬連や3連単では当たり前のように複数券種を買っていたと思いますが、それはそれで理にかなった方法ということですね。
この度はお世話になっております。
9月からお世話になっている斉藤ともうします。
たいのすけさんのおかげで、またどっぷりと馬王にはまってしまい、喜んでいいのか悲しんでいいのか分からないでおります。^^;
キーワードについての質問なのですが、例えば競走種別コードなどの中身(フィールドでしょうか?)はどこを調べれば載っているのでしょうか。うまく見つけられません。ハンデ戦での斤量比について調べようと思ったのですが、うまくいきません。よろしくお願いします。
さいとうさん、コメントありがとうございます。
フィールドについては「馬王Z投資馬券術」という本に詳しく載っているので私はいつもこれを参照しています。
ハンデ戦かどうかはレースマスタの「重量種別コード」を利用すると判断できます。
たいのすけさん
いつもお世話になりましてありがとうございます。今日はとてもタイムリーな考察をありがとうございます。
常々考えていたことですが…
今回の小倉メインレースみたいに同じレースの中で特別推奨馬が何頭か出てきた時の単勝の買い方はどうすべきか?思案していましたのでとても参考になりました。
自分も同じように単勝6点買いをしたのですが、均等に買うのと、資金配分をするのとでは大きな違いが出ますね。こちらもとても参考になりました。
ローカルから中央に戻って、また今週も楽しみにしていますのでよろしくお願いします。
まっちゃんさん
コメントありがとうございます。
私自身が単勝多点買いをすることもあって、質問をいただくことも多いので記事にしました。
参考になったようで良かったです。
資金配分については多点買いに関わらず重要な要素ですね。
利益を大きく左右する要素ですので、ぜひじっくり研究してみて下さい。
秋競馬も楽しみましょう。